12:ボケ防止は楽しみをみつけること(体験談)1

母は現在75歳を超えました。
元来しっかりもので、昔から厳格な人です。
家族だけでなく自分にも厳しい人でした。

我が家は祖父母と同居していて、祖父は早くに亡くなりましたが
祖母は長い間寝たきりで、9年間母が自宅で介護していました。
正直、自宅介護は壮絶なものでした。
母は寝る時間もほとんどないくらいでした。
というのも、寝たきりの祖母が夜中に何度も母を呼ぶのです。
自力で寝返りができないので、寝ている角度を変えてもらうためです。
一晩に2度3度と呼び、その度に母は文句も言わず起きていました。

食事の世話から、オムツ替え、お風呂に入れるなど、重労働でした。
もちろん私たち家族も、手伝える時は手伝いますが
いつもというわけにはいかないので、結局は母の負担が多かったと思います。

9年間の間に、祖母はどんどんボケが進行していきました。
さっき食べた食事を忘れるし、息子や娘の名前は忘れるし、
孫の名前なんて、誰が誰だか分からなくなっていったのです。

9年間寝たきりの末、祖母は亡くなりました。
私たち一緒に暮らしていたものは悲しさもありましたが、
「終わった」というのも正直な気持ちだったと思います。



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